きレ】国家がなければ平和な争い、動物とコミュニケーションが取れたら何というのか

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■きっかけ
タイトルに惹かれたこと哲学に関心があるからです。
内容は全く知らずに読み出し戦争に関わる話だと知って抵抗を感じたが、『イカの哲学』(波多野一郎 氏)と生き物に関する章は興味深く円滑に読めた。私にとっては中沢新一 氏の「戦争のエロティズム」は難解でした。


■イカの生態
イカの生態は、節のない柔らかい体をした軟体動物。軟体動物は何億年前から地球に存在している。貝類やフジツボは柔らかい体を硬い殻に覆い、地面を這い回ったり岩に張り付いているが、イカは柔らかい体のまま海中を活発に動き回っている。

軟体動物に見られる不思議な目は、機動力に卓越したイカにおいてはさらに進んでいる。

海洋イカの複雑な目には、虹彩、焦点調節可能なレンズ、それに、われわれと同程度に色やパターン認識ができる敏感な細胞を十分にもつ網膜などが備わっている。イカは、他の動物と同じように、あるいはそれ以上の視力をもっている。
『道の贈りもの』(ライアル・ワトソン、村田惠子訳、ちくま文庫)


目の性能に比べ、脳みそは小さいので情報を処理する能力は不足している。イカは高画質の映像を「きれいねー、毛穴まで見えちゃうわ-」などと話す人間のようだ。

テレビ番組のイカの生態を特集していれば、興味深く視聴してきた。そのあとに、自らイカの生態を学習した経験はない。しかし、イカと哲学を結びつけた著書では、イカの生態をもっと理解したいという気持ちが高ぶるから不思議。ストレートに学ぶより、何か付加価値?付け加えると学習する意欲が増すのかもしれない。


■生物の擬人化
イカをものとして見ると三大栄養素のタンパク質が豊富な食料。もし、イカが人間とコミュニケーションが取れたとしたら、イカの群れの上空に突如漁船が現れ、何も言わずに広範囲な魚網を投下する人間に何というのか。

各国、食料に文化がある。
自国では食料にならない動物を食する他国がある。

馬、犬、猫、海豚、鯨、豚、牛、蝸牛、蟻、蝗、鹿、猪、、、、。
子孫を残すための機能は生まれながら持っていても、それを果たせない。囲いの中から一歩も外に出れない鶏、牛なども人間とコミュニケーションが取れたら、取れるようになったら何というのか。

『イカの哲学』は漁船から投げ込まれる魚網を広島・長崎の原爆投下に見立て、イカを人間に例えた。
魚網を上げ新鮮な状態を保とうとする漁業の人、原爆を投下命令の支持者、投下スイッチを押した兵士、当時の人々の心情を想像、動物を囲い食料にしている私たちとは一体何者なのか。


参考サイト

Amazon イカの哲学 波多野一郎軟体動物
楽天市場 イカの哲学 波多野一郎
ヤフーショッピング イカの哲学 波多野一郎